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高岡市市民生活部共創まちづくり課 市民活動相談窓口 0766-20-1519

お知らせ
男性介護者の会「みやび」

北日本新聞掲載記事をご覧の方はこちらから参加お申し込みください。

 11月17日(水)北日本新聞19面に掲載いただきました。~

 

2021年 12 月 4 日 (土) 令和3年度 高岡市男女平等推進センター市民企画講座開催!

 お申込みのうえ、是非、ご参加ください!!

                                              ≪託児のお申し込みは締め切りました!≫

 

「家族ケアと家族役割:自明性の罠からの解放」

~もう一つの家族ケア、「きょうだい」の存在に着目して~

 

              日 時:2021年 12 月 4 日(土) 13 時 30 分~ 16 時 (開場 13 時)

 

会 場:高岡市生涯学習センターホール(ウイング・ウイング高岡4 階)

 

               参加費:無料

   

               要参加申し込み:お申し込みは以下へどうぞ。

 

① ↓クリックするとチラシ(PDF)を見ることができます。

   表面に参加申し込みのためのQRコード付き。

 

◎ 2021年12月4日市民企画講座用チラシ表面

 

◎ 2021年12月4日チラシ裏面

  ⇒FAX用申込み用紙を兼ねています。

 

②電子メールでのお申し込み専用アドレス⇒ siminkikaku.youngcarers2021@gmail.com

 メールアドレス宛に直接お申し込みいただけます。

≪氏名(フルネーム)と連絡先お電話番号をお忘れなく≫

 

③電話での申し込み⇒高岡市男女平等推進センターへ。TEL=0766-20-1810

                         平日・土日祝日とも午前8時30分~17時)

                         11月22日(月)休館日です。

 

 

【プログラム内容】

 

  13:30~13:45 

  講座の趣旨説明 

  男性介護者の会「みやび」代表 平尾 隆

 

  13:45~14:45 

  ≪基調講演≫

  「きょうだい」の気持ち

  ~きょうだい会の活動から見えてきたこと~

      静岡きょうだい会 代表  沖 侑香里さん

 

  14:45~15:20

   県内の障害者福祉分野の「きょうだい」支援について

      社会福祉法人くるみ 理事長 岡本久子さん

 

  15:25~15:55

   きょうだい支援についてディスカッション

   静岡きょうだい会 沖さん

     社会福祉法人くるみ 岡本さん

      進行:男性介護者の会「みやび」 平尾

 

  15:55~16:00

  まとめ

  男性介護者の会「みやび」 平尾

 

 

【本講座の問題意識と期待される効果】

 

 家族ケアにおける家族や女性の役割を自明とする社会規範は、家族ケアの社会化が方向づけられて 20 年以上が経過した現在でも根強いものがあります 。2010 年代半ばからは、高齢のケアラーのみならず、家族のケアを引き受ける若者、特に、18 歳未満のヤングケアラーが注目され、社会問題として認識され始めました 。

 

 ヤングケアラーのジェンダー割合は、女性6割、男性4割 。ケアする人とされる人との関係で最も多いのが「きょうだい」で、その存在は、医療や障害者福祉の観点のみならず、ヤングケアラー支援の文脈でも、少しずつ周知されています 。

 

 本講座では、高齢のケアラーへの社会的支援はこれからも必要であると同意したうえで、ジェンダーとケアする人の人権の視点から、「きょうだい」という立場にスポットライトを当て、「 きょうだい 」 会代表の基調講演と、富山県内で展開されている障害者福祉分野の取り組みを参考にしつつ 、地域社会における「 きょうだい 」の存在意義、および今後の必要かつ有効な社会的支援について考えます。本講座が、「家族ケアは家族の役割 」という自明性からの解放を目指すとともに、ジェンダー平等の下での包括的なケアラー支援、ヤングケアラー支援の確立と高岡市における男女平等・共同参画推進の糸口となることを期待します 。

12月4日(土)開催市民企画講座のチラシです。お申し込み用QRコード付き

10月31日(日)にアップしました市民企画講座の案内の続編です。

 

以下、チラシを載せておきます。

チラシのなかのQRコードからもお申込みいただけます。

是非、お申込みのうえ、ご参加いただきますようお願いいたします。

 

↓ クリックするとチラシ(PDF)を見ることができます。参加申し込みのためのQRコード付きです。

2021年12月4日市民企画講座用チラシ

 

男性介護者の会「みやび」

代表 平尾 隆

 

「気づいていますか?ヤングケアラーの存在」:市民企画講座開催のお知らせ

2021年 12 月 4 日 (土) 令和3年度 高岡市男女平等推進センター市民企画講座開催!

お申込みのうえ、是非、ご参加ください!!

            ≪託児のお申し込みは締め切りました≫

 

「家族ケアと家族役割:自明性の罠からの解放」

~もう一つの家族ケア、「きょうだい」の存在に着目して~

 

              日 時:2021年 12 月 4 日(土) 13 時 30 分~ 16 時 (開場 13 時)

 

会 場:高岡市生涯学習センターホール(ウイング・ウイング高岡4 階)

 

               参加費:無料

   

               要参加申し込み:お申し込みは以下へどうぞ。

 

  ・本講座参加申し込み専用のメールアドレス⇒ siminkikaku.youngcarers2021@gmail.com

            ≪氏名(フルネーム)と連絡先お電話番号をお忘れなく≫

 

【プログラム内容】

 

  13:30~13:45 

  講座の趣旨説明 

  男性介護者の会「みやび」代表 平尾 隆

 

  13:45~14:45 

  ≪基調講演≫

  「きょうだい」の気持ち

  ~きょうだい会の活動から見えてきたこと~

      静岡きょうだい会 代表  沖 侑香里さん

 

  14:45~15:20

   県内の障害者福祉分野の「きょうだい」支援について

      社会福祉法人くるみ 理事長 岡本久子さん

 

  15:25~15:55

   きょうだい支援についてディスカッション

   静岡きょうだい会 沖さん

     社会福祉法人くるみ 岡本さん

      進行:男性介護者の会「みやび」 平尾

 

  15:55~16:00

  まとめ

  男性介護者の会「みやび」 平尾

 

 

【本講座の問題意識と期待される効果】

 

 家族ケアにおける家族や女性の役割を自明とする社会規範は、家族ケアの社会化が方向づけられて 20 年以上が経過した現在でも根強いものがあります 。2010 年代半ばからは、高齢のケアラーのみならず、家族のケアを引き受ける若者、特に、18 歳未満のヤングケアラーが注目され、社会問題として認識され始めました 。

 

 ヤングケアラーのジェンダー割合は、女性6割、男性4割 。ケアする人とされる人との関係で最も多いのが「きょうだい」で、その存在は、医療や障害者福祉の観点のみならず、ヤングケアラー支援の文脈でも、少しずつ周知されています 。

 

 本講座では、高齢のケアラーへの社会的支援はこれからも必要であると同意したうえで、ジェンダーとケアする人の人権の視点から、「きょうだい」という立場にスポットライトを当て、「 きょうだい 」 会代表の基調講演と、富山県内で展開されている障害者福祉分野の取り組みを参考にしつつ 、地域社会における「 きょうだい 」の存在意義、および今後の必要かつ有効な社会的支援について考えます。本講座が、「家族ケアは家族の役割 」という自明性からの解放を目指すとともに、ジェンダー平等の下での包括的なケアラー支援、ヤングケアラー支援の確立と高岡市における男女平等・共同参画推進の糸口となることを期待します 。

おかげさまで設立9年です。

謝辞

私が、奈良県からUターンして早くも10年が過ぎました。そして、2012年(平成24年)2月に設立した男性介護者の会「みやび」は、9年が経ちました。この間、全国の数多くの介護者グループと関係を構築できたことに対して、この場を借りて感謝と御礼を申し上げます。

 

活動の柱の1つとしてきたヤングケアラー支援は、今や、行政の動きとして現実化しています。昨年2020年11月、埼玉県で実施された「ヤングケアラーに関する実態調査の結果」が発表されました。今年2021年4月には厚労省から「ヤングケアラーの実態に関する調査研究報告書案」が、同省「ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム」の2回目の会議で参考資料として提出されました。ヤングケアラー支援の法制化への道が、着々と進められていることを実感します。

 

一昔前は、一般市民や専門職はもちろん、大学教員のなかでも「ヤングケアラー」という言葉を知っている人が少なかった。周知されるべくわれわれ男性介護者の会「みやび」は、全国の活動家とともに地道な活動を繰り広げてきましたが、ここへきてようやく実を結んできたといえましょう。

 

・会員数を増やさない理由

しばしば、男性介護者の会「みやび」の会員数をもっと増やさないのかという質問を受けます。設立から常に10人前後をキープしているのでもっともな質問です。しかし、会員数は増やすつもりはありません。会員との接し方は丁寧に。それを成し遂げるため、常に顔が見える関係を重視しています。この人数がちょうどよい加減なのです。こうした考え方は、私が30年前に勤めていた企業で育まれました。

 

平成元年4月、インテリア、照明器具の製造販売を行う企業の大阪支店(浪速区日本橋)に32歳で中途入社した私は、温厚な先輩社員に交じって力を発揮していました。全社員数が千人を超えるにもかかわらず、社員同士仲がよかった。また、インテリア用品を扱うこともあり、全社的に女性社員の比率が高く、女性の管理職は当然のようにいました。

 

大阪支店店頭販売部門で勤務するなかで、特にお世話になったのが、3階売り場にいたインテリアセンス抜群の先輩社員でした。この先輩の丁寧な接客は、見ているだけで勉強になり、感動的でした。この時の経験が、その後の部下との接し方や、現在の男性介護者の会「みやび」活動につながっているのです。この先輩は、その後しばらくして退職されたため、一緒に仕事をした期間は短かった。あれから30余年が経って、現在どうされているだろうか?気になるところです。

 

2021年度も、いろいろな方と縁ができることを楽しみにしつつ、頑張って活動を進めて参ります。

今年度も何卒宜しくお願い致します。

 

2021年6月6日

男性介護者の会「みやび」

代表 平尾 隆

年齢が若い家族介護者(ヤングケアラー)について

家族介護を担うのは、中高年の人たち=このような固定的な見方は今は昔の話。年齢が若い家族介護者、ヤングケラーも人知れず立派に介護を担っているのです。(日本語:家族介護者=英語:ケアラー)

 

ヤングケラーという言葉は、決して和製英語とかではなく、ヨーロッパを中心にずっと昔からあった言葉です。日本では一部の専門家に留まっていましたけれど、ヤングケラーへの支援は学界にて論じられてきました。ただ、一般に日本でヤングケラーが注目され始めたのは、今から7年前のことです。

 

平成25年暮れ、東京の一般社団法人日本ケアラー連盟が、テレビ番組にてヤングケアラーの存在をアピール。年が明けて、平成26年2月、高岡市にて、われら男性介護者の会「みやび」と、イギリスから来日したヤングケアラーを支援する非営利団体の中心メンバーと、東京から来県したヤングケアラーを研究テーマとする大学の先生との三者で、ヤングケアラーを取り上げたイベントを実施。その後、首都圏や関西圏で同様のテーマでシンポジウムが催され、各報道機関がこぞって取り上げたのも手伝って一気に「ヤングケアラー」という言葉が広まっていきました。

 

高岡市でのイベントから6年半が経ち、ここのところ、ヤングケアラーが一層注目を集めるようになってきました。本稿ではヤングケラーについて要点をまとめてみたいと思います。

 

【出発点】

「ヤングケアラーはじめ家族介護者が直面する問題は、個人の問題ではなく社会問題である」。この点を確認することからすべてが始まります。

 

【定義】

ヤングケアラーを何歳から何歳までとするかという明確な定義は、学界でも政策現場でもまだ定められていません。東京の一般社団法人日本ケアラー連盟は、イギリスに倣って18歳未満としていますが、私は、「20代から30代前半までの間に介護している人、または、介護していた人」と介護が終わった人も含めて定義しています。

 

理由は、介護政策の歴史的背景が異なるイギリスの分類を、そっくりそのまま日本に適用することに疑問を感じること、若くして介護を担った人が、介護終了後も精神的な面で長年引きずっていることに目配りをしたいからです。

 

最近、若くしてがんと診断された人たちが「AYA (adolescent and young adult )世代のがん患者」と言われ、番組や記事に取り上げられています。私もこの表現に倣って20代から30代前半までの家族介護者(ケアラー)を「AYA世代ケアラー」という言い方をすることが多くなっています。

 

【なにが問題か?】

①学習や就職の制限

家族介護者の問題は立派な人権問題です。ヤングケアラーの場合、年齢差別が根っこにあり、学習や就職の制限が特に強く出る。この点が1つ目のヤングケアラーが抱えている困難といえます。

 

②大きな精神的負荷

介護生活は他者との交渉ごとの連続であります。病院での医師との面談、医療ソーシャルワーカーとの話し合い、介護認定を受けるときの手続き、ケアマネジャーとの打ち合わせ等々。まだまだ、人生経験が浅いヤングケアラーたちが、こうした交渉ごとに家族の代表として臨まなければならない。交渉ごとがうまくいくかどうかはヤングケアラーの双肩にかかっている。ヤングケアラーとしては、不安で不安でたまらない心情になります。

 

③若さゆえの悩み―結婚なんて

3つ目のヤングケアラーの悩みは、結婚という最も大きなライフイベントは別世界の話という点です。

ヤングケアラーたちは、「そりゃ、結婚はしたいですよ。でも、進学や就職もままならない今の生活で結婚なんてどこの世界の話ですか」と口を揃えて訴えます。

 

【今後の方向性は?】

がん対策基本法制定によって、AYA世代がん患者への政策的支援が急ピッチで進んだように、介護者支援ための基本法が早急に制定される必要があります。ヤングケアラーをはじめ家族介護者が抱える問題を解決することが、団塊ジュニア世代が65歳になる2040年代に向けての喫緊の課題であり、持続可能な社会への礎になると捉えています。

 

※9月4日(金)夕方放送のチューリップテレビのニュース番組N6のなかの「ニュースの言葉」

で「ヤングケアラー」を取り上げていただきました。チューリップテレビ様に感謝申し上げます。

 

 

高岡市民活動情報ポータルサイト「サポナビたかおか」の有効活用

【発想の転換】

例年なら、年度明けから活動をロケットスタートさせるのですが、今年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で活動拠点の高岡市男女平等推進センターが、使えない日々が続いています。そこで、今年度は発想を変えて、全国に誇れるこの高岡市民活動情報ポータルサイト「サポナビたかおか」の利用を通して、男性介護者の会「みやび」の活動をスタートさせたいと思います。

 

平成24年2月に設立した男性介護者の会「みやび」は、活動開始から8年が経過しました。幾年経とうとも、活動のエネルギーを蓄える「燃料タンク」は常に満タン状態で元気いっぱいです。活動を始めた頃は、男が家族の介護するという営みに理解が得られないことがありましたが、8年経った今、高岡市においても男性介護者の存在が承認され、地域包括支援センターでは男性向けの介護教室などが実施されるようになってきました。男性介護者の会「みやび」は、登録メンバーは10名と規模は小さいですが、とりわけ、高岡市において、家族の介護する人への社会的支援の重要性を訴えてきたこと、今は男性も介護を担う時代であるという家族介護の見方そのものをシフトさせてきたことについては、活動の成果であると自負しています。

 

【常に変化する家族介護者への眼差し】

一口に家族介護といってもその内容は状況と環境によって変化します。家族介護を変化させる要因は、制度などの外的環境はもちろんありますが、家族を介護する人の介護への慣れやスキルの向上、経験値の蓄積などによる変化も大きく影響します。よって、家族介護者への支援は、変化に合わせて見極め作業を継続していく必要があるのです。

 

男性が家族の介護をしているという現状が注目され始めたのは、今から15年ほど前です。それまでは、家族介護は専ら女性がするものとされていたため、男性が家族介護を担っているという事実は、当時、センセーショナルに受け止められました。ただ、あまりにも急激に着目されたため、副作用もありました。

「男は家事ができないから介護を担ったら苦労する」

「男性にDV加害者が多いから、男が介護すると虐待に結び付くから危険だ」

「仕事ばかりしてきた男性は、地域とのつながりがないから孤立する」

このような一側面のみみただけで、まるでそれがすべてであるかのような短絡的な男性介護者への眼差しが、ジェンダー規範を追認するような偏見が、社会の隅々にまで浸透してしまったのも、また事実なのです。

 

【今年度の活動の方向性】

男性介護者の会「みやび」の今年度は、男性介護者に対する固定的なイメージを払拭すること、先が見えないといわれる家族介護の始まりから終わりまでを可視化すること、家族の介護を担っても、介護者本人が健康で仕事ができて、趣味や友人との付き合いを継続できる自己実現可能な社会の形成に向けて尽力すること。この3つのポイントを軸に活動していく計画です。(続く)