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    男性介護者の会「みやび」

    ~男の介護と仕事と根性と~

    従来、多くの男性は 、たとえ身内に介護が必要な者が出ても、女性を「防波堤」のように見なして当然のよう介護を任せ、仕事に専念しているケースが多かった。 少ない ながらも介護する男性がいたとしても、彼らは社会的に例外とみなされて、介護と仕事との両立に悩んだとしても、少数であるがために社会政策上の問題として取り上げられることはほとんどありませんでした。

    ところが、 1990 年代以降、 家族介護を取り巻く社会環境の変化に よって 、 介護を担っていた 「防波堤」(女性)が男性の前から消え去り、 仕事中心の ジェンダー役割を担ったまま 、 男性自らが介護を行うケースが増えてきました。 その結果、 介護と仕事の両立という これまでの 政策上、 想定外 だった問題を抱えるようになり、 2000 年代半ばから急速 にその問題が表面化してきました。

    男性介護者の特徴は、 自ら進んで介護を担 っている人が多い点です。とりわけ、配偶者を介護する高齢男性のなかには、「若い頃、女房には苦労かけたから」とか「介護が必要になった妻がかわいそうで、かわいそうでならない。ワシが妻を根性で守ってやらねばならん」と寝る間を忘れて一心不乱に介護していて、それをみた担当ケアマネジャーが「介護者本人の希望で、介護者の気持ちを尊重する」と捉えて、介護漬けの生活を容認するケースが見受けられます。

    陸上競技に例えるなら、介護は長距離走。100m走のように猛スピードで走っていては絶対に続きません。そもそも、介護する人と介護を受ける人は、家族介護の両輪です。体を傷めた介護を受ける人にどうしても目がいきがちですが、介護する人も生身の人間です。「男の根性」ではどうにもなりません。介護を受ける 人と同様に介護する人も政策的に支援を受けるのが適切ではないかという問いは、出てきて当然なことなのです。

    以上が、男性介護者問題が社会問題として提起される理由です。この問題は、女性を含めた家族介護者支援政策の新たな領域の一つとして捉えられねばならず、新しい領域の大きな部分を占める男性介護者の介護と仕事の 両立の ための支援策は、 喫緊に検討される必要があり、本会も当該支援策の構築のために日々、活動を行っているのです。

    2019年8月

    代表者:平尾 隆

     

    プロフィール

    団体名 男性介護者の会「みやび」 
    事務局住所 富山県高岡市中田 
    活動区分 市民活動団体 
    代表者名 平尾 隆 
    活動分野 保健、医療又は福祉の増進、男女共同参画社会の形成推進 
    会員数 10名 
    会員の募集状況  
    会員応募の際の
    問い合わせ先
    miyabi.dannseikaigo2019@gmail.com(介護の専門職や行政の方、研究者、報道機関の方、学生など遠慮なくお問い合わせください) 
    会の目的  本会の目的は、家族の介護を行う人が、 きちんと介護をしながら、心身の健康を守り仕事の継続ができて、趣味や友人とのかかわりを続けることが可能な社会、換言すれば、介護者の生活の質を高めて自己実現を目指すことができる社会をつくることです。本会では、「家族を介護する権利」と捉えていますが、これは、家族 のみで 介護を 行う ことを奨励したり、正当視したりするものではな く、家族介護を社会全体で支えるという 内容や方向性は 、これまでどおり今後も重要であると 同意 したうえで、それとは別の「 家族を 介護する権利の保障」という 視点 から家族介護を捉え直し 、 家族の介護する人を社会的に支援すること が 重要ではないかという 考え方です。
    活動状況 平成24年2月に設立以降、男性介護者のみならず、ヤングケアラー、介護する女性、高齢者同士の介護等、老若男女すべての家族介護者を包括的に捉えて活動してきました。今後の方向として介護者支援の研究領域に突き進んで参ります。