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    越中福岡の菅笠製作技術保存会

    越中福岡の菅笠は、400年以上前に河川の氾濫で沼地ができ、質のよい菅が自生し菅笠づくりに発展したといわれています。加賀藩主前田綱紀の保護と奨励があり産業化に至り、明治時代には年間300万枚生産していました。現在では約3万枚程度となっていますが、全国のシェアは9割以上を占めています。

    菅笠の種類は、富士笠、角笠、胴深笠、市女笠、三度笠、一文字笠、立山笠、ヘルメット笠などがあり、農作業や民踊、伝統的な祭礼(高岡御車山祭)などに使用されています。

    平成21年3月に「越中福岡の菅笠製作技術」が、国の重要無形民俗文化財に指定され、平成28年4月に日本遺産に認定された高岡の構成文化財に「越中福岡の菅笠製作技術」「菅笠問屋の町並み」が追加認定されました。スゲの生産者、菅笠づくり職人等の後継者不足や、高齢化などが顕著になっており、師弟制度や職人育成講座等を行い、後継者育成に努めています。日本の菅笠を次世代に残すため、菅笠保全に向けた総合的な取り組みを行っています。

    プロフィール

    団体名 越中福岡の菅笠製作技術保存会 
    事務局住所 〒939-0192高岡市福岡町大滝12 (高岡市産業振興部 地域振興交流課内) 
    活動区分 市民活動団体 
    代表者名 寺島 吉弘 
    活動分野 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動 
    会員数 176 
    会員の募集状況 随時募集中 
    会員応募の際の
    問い合わせ先
    越中福岡の菅笠製作技術保存会事務局 〒939-0192高岡市福岡町大滝12(高岡市産業振興部  地域振興交流課内)電話0766-64-1426 
    会の目的 越中福岡は、日本で唯一スゲの栽培から販売まで、一貫した生産技術体系を保持している地域です。しかし、菅笠づくりは、分業化した各工程が相互依存する形で成り立っており、途中の一工程が立ち行かなくなっただけで、生産機能が停止する恐れを有しています。
    このような状況下、この菅笠を産業面だけでなく、文化面での価値を高めつつ菅笠製作技術の保存継承対策を講じていくことが緊急の課題となっております。
    このことから、当保存会は、「技術の継承と振興」を目的とし、菅笠づくりの環境を発展させ、その発展が継承者を育てるという、持続的な菅笠生産体系の構築を目指していきます。
    活動状況 重要無形民俗文化財の越中福岡の菅笠製作技術を伝承していくため、菅笠製作技術の笠骨づくり・笠縫い後継者育成事業の師弟制度や講座等を実施し、地域内外の若い世代の参加を促しています。
    小中学高校等で行うスゲ栽培・菅笠製作体験活動に協力しています。
    多くの人に菅笠の歴史や、伝統の技を提供するため、ホームページを開設し、越中福岡の菅笠製作技術等の魅力を全国に発信しています。
    菅笠の材料であるスゲの栽培面積の拡大と遊休地化防止に向けて、実態調査を実施しています。