ボランティアのことを、もっと知りたい。NPO・市民活動のことを知りたい。そんなときは高岡市民活動情報ポータルへ。

高岡市民活動 情報ポータルサイト サポナビたかおか

高岡市市民生活部共創まちづくり課 市民活動相談窓口 0766-20-1519

2011年10月
シャキット富山35

ワークショップ北欧に学ぶ

9月3日ワークショップ「北欧に学ぶ」を行ないました。

40名もの方に参加していただきありがとうございました。

北欧に学ぶ・ワークショップを終えて のはらひとみ

このワークショップを行うきっかけは、もう三年近くも前に聞いた、映画「ミツバチの羽音と地球の回転」でおなじみの、鎌仲ひとみ監督の講演だった。エネルギー政策をはじめとして、スウェーデンのシステムが、あまりにも日本と違うことに驚き、もっと知りたいという気持ちが強くなった。エネルギーや福祉など、断片的な情報は入って来るものの、全体としては、どんなだろう?その気持ちが今回の「北欧の全体像を(浅くても、とりあえず)とらえてみたい」という企画につながった。北欧の専門家でも、行った事もない私だったけれど、北欧のことをかじってみると、「国としての考え方が、日本と北欧ではずいぶん違うのではないか?」と考えさせられた。

例えば、北欧では、弱者が大切にされ、障害者を持つ家庭は、様々な方法でサポートされる。「子供の将来で不安なこと?ありません。この子はこの子の道を行くでしょう」、とある母親は言う。これは特別なケースではなく、誰もが障害者になり得る中で、弱者となった人をどう守るか、という視点が強く、それは最終的に自分を守ることでもある。充実した福祉と、助け合おうとする精神。どの国も様々な問題を抱えているが、どんどん政策を変えつつ対応するその柔軟さ。北欧に関係する本を読み進むうち、そのシステムのあまりの違いに、何度も驚かされた。日本はというと…表面的に豊かでも、弱者切り捨て、基本的に競争社会の面が意外に強いのではないか、と思う。国民は金持ちでも、「本当に人間が大切にされているのか」、という疑問が残る。それは今回お話頂いた、福祉を専門とされる竹川慎吾さんが、日本の福祉予算は先進的な他国と比べ、大幅に少ない、ということを指摘されたことからも伺える。北欧では貯蓄はほとんどされない。人生で最大の終着点の心配をする必要が感じられないためだ。

能登貴文さんには、北欧に行かれた際の体験を話して頂いた。あるビアハウスでの一般男性との話。「自分は、25%の消費税を誇りを持って支払っている」等話されたという。人々の政治への関心はとても高く、どこででも政治の話は当たり前。日本では、お酒の場で政治の話、というと「白ける」、とさえ思われそうだ。

町で語ること、議論することで、政治に反映させている北欧。幸せ度が高いこれらの国々について、(今回シャキットの「高岡E-フェスタのワークショップの枠組み」を使わせてもらい)様々な人の手を借り、温めてもらいながら、当日を迎えられたことを「言いだしっぺ」としては、本当に感謝しています。心強い女性達に助けられながら、遠い「幸せ度の高い国」の、ほんの最初の方のページをめくり始めた思いがします。知る、という、ただそれだけで、人の意識が変わることだってある。それぞれに対応して頂いたシャキットのみなさん、竹川さん、フェイスブックで呼びかけて頂いた能登さん、影日向に支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。また、新たな機会を探したいと思いつつ。感謝をこめて。

第2回学習会 原発はいらない ~スリーマイル、チェルノブイリを通して、福島が見えてくる~

2011年「 高岡市男女平等推進センター学習支援講座」  時間がたって、初めて明らかになる原発事故、その被害。これまでに起こった過去の事故を追い続けることしか見えない放射能被害。積み重ねられたデータから、未来の福島(日本)を見るため学びあいましょう。

スリーマイル 米 1979年、レベル5) ・・・燃料棒破損。燃料約20トンが原子炉圧力容器の底に溜まる。周辺住民が、大規模避難。事故の2年後、風下地域における乳幼児死亡率が急激に増加した。

チェルノブイリ旧ソ連 1986年 レベル7)・・・定期検査時の実験中の事故。2004年までの公開された医学的データによると、死者数98万5千人。(しかし国際原子力機関であるIAEAは約4千人としている。)

福島 (2011年 レベル7) ・・・東北大地震が引き金の事故 風は当初海側に。しかし、その被害は?

 師: 淡川典子さん    元富山大学教育学部社会科教育教員  

パートナーの(故)山本定明さんと共に、約20年前に原発に関する事故防災についての著書 を技術と人間より

出版。『原発事故の起きる日』―緊急避難はできるだろうか,山本定明/淡川典子 共著、1992年5月

今日まで、志賀原発運転差し止め訴訟と関わり、また行政に対する意見を述べ続ける。

当日流れ:淡川さんのお話の後で1時間ほど、質問も含めたディスカッションを行います。

時:11月13日(日)午後1時半~4時 ・無料 

高岡男女平等推進センター会議室にて(高岡駅前)

ウイングウイング高岡 6階    主催:シャキット35

託児あり(11月4日までにお申し込み下さい) 連絡先 090-8262-3776 のはらひとみ

 

日本の巨大原発事故!

「 学習会 & みんなで考えてみよう会 」です。

 できること、できないことにこだわらず、なんでも話してみよう会、という感じで、気持ちや、想像力をフル稼働させ(原発の稼働はとめて)、みんなで、ざっくばらんに、わいわい話す。そんなところから、思いがけない 知恵や アイデアが 生まれてくることも、よくあります。

様々な質問( 例えば、署名や要望は、たくさん集まっても、一体、受け取る人から、どう上の人に手渡され処理される、あるいは、活かされるのでしょう? )や 今の気持ち、こうしたら、~ができたらいい、など、分かちあってみませんか。(淡川さんのお話の後、「今日までの富山の反原発運動の振り返り」「多くの人がだまされた、と思う中で、事故以前から、原発反対の人はなぜ原発に反対だったのか?」「富山県の議員さん達の反原発度は?」を発表するコーナーも10分程設ける予定です。( 担当:のはら)

 1000年先の人類は(人類がいるとして・・・)、私達の時代をどう思うだろう。彼らは怒りに満ちて分析するだろう。この時代の人間がいかに愚かだったかを・・・

 「 多くの人間が、目先の利益や便利さに振り回され、自然を従わせようとした。地に眠るものを危険な放射性物質に変え、危険を知りつつ核を抑止力として利用し、増やし続け、その挙句、後の人類を滅亡に追い込むほどの「つけ」を残して、胎児を始め子孫を大量に病気にし、未来のことに思いも馳せず、死んでいった 」  と・・・

ドイツの「原子力に反対する100 個の十分な理由」から(一部抜粋のまとめ) +α

 ①    100万年に渡って管理が必要な放射性廃棄物は、今日まで1g も無害に処分されていない。ウラン鉱山は莫大な汚染を残す。処理費用は税金で負担する。米では、一つのウラン鉱山の中のたった一つの汚泥貯蔵地の処理に、10 億ドルの税金を使った。3 万年前のネアンデルタール人が核廃棄物をどこかに埋めたなら、今も人間を死に至らせる放射線を出し続けている――そこは掘り起せず、生物圏や天然資源からは遠く離れ、その水は海に流れてはならない。一体こういう場所があるのだろうか。

②    原子力発電所ではミスは致命的だ。現在では、職人がいなくなり、言われたことだけをこなす労働者にはミスが多い。バルブの開閉、警告信号などの取り間違い、スイッチの入れ忘れ、命令の間違った理解、緊急時の対応の誤り――原発が技術的に完璧であっても、人為的なミスは計算の範囲外だ。

③    核廃棄物処理方法として、核変換がある。この前提条件は、高レベル放射性物質が混ざったカクテルを高精度で個々の構成物質に分別すること。さらに、それぞれの処理を、専用に製造された原子炉内で行う必要がある。極度の手間とコストがかかり、非常に危険で、技術的な実現性は疑問である。その後でも核廃棄物がまだ残る。

④    原発は、核分裂によるエネルギーの約3分の1を電気に変換できる。残りの3 分の2は、生態系にダメージを与えながら河川や大気を温める。別の名前を、「海温め装置」と言う。100万キロワットの原発一基は、1秒間に70トンの海水を7度温める。

⑤    数百万の人々の命を奪い、地域全域を居住不可能にするのに、原子爆弾を持つ必要はない。原子力発電所を1 つ攻撃すればそれで事足りる。ドイツで行われた実験のシュミレーションは、被験者のパイロット50%が、ジャンボ旅客機を原子力発電所に突入させることに成功した。

⑥    風力、水力、バイオマス、地熱発電は、地球がある限り持続可能である。

原子力はエネルギーのなかで、もっとも危険で、石油がないと運転できず、処理費等を含めると結果的に莫大な費用となる。それは電力流通を妨げ、分散型の再生可能エネルギーの拡大を遅らせ、大企業の利益と影響力を確保するために、再生可能エネルギーと省エネの妨げとなってきた。