ボランティアのことを、もっと知りたい。NPO・市民活動のことを知りたい。そんなときは高岡市民活動情報ポータルへ。

高岡市民活動 情報ポータルサイト サポナビたかおか

高岡市市民生活部共創まちづくり課 市民活動相談窓口 0766-20-1519

男性介護者の会「みやび」

男性介護者の会「みやび」

代表 平尾 隆 記載

平成29年7月19日

【代表者:平尾 隆プロフィール】

1956年(昭和31年)富山県高岡市生まれ。富山県内の高校を卒業後、関西の大学に入学し、卒業後関西で就職。1999年(平成11年)1月から3歳年下の妻を介護している現在進行形の男性介護者です。2011年(平成23年)3月、奈良県から高岡市の生家にUターンしました。Uターンと同時に金沢大学大学院人間社会環境研究科博士前期課程入学。平成25年に同課程修了。現在、要介護1の妻と2人暮らしです。

【学位】

金沢大学公共政策修士(平成25年取得)

修士論文:

「家族介護者に対する社会的支援制度の検討―在宅介護する中高年男性の介護と仕事の両立の問題を題材として」

【受賞歴】

公益財団法人日本女性学習財団「2013年度日本女性学習財団賞」奨励賞

【活動履歴】

平成22年度奈良県男女共同参画推進員および県民会議委員

平成24年度から平成25年度、高岡市男女平等推進市民委員会委員

平成26年度から平成27年度 高岡市男女平等推進センターネットワーク委員

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【ご挨拶】

男性介護者の会「みやび」代表を務めている平尾 隆(61歳)と申します。私は、1999年(平成11年)1月から3歳年下の妻を介護している現在進行形の男性介護者です。

本会は、2012年(平成24年)2月に立ち上げました。 法人化はいたしておりませんが、現在、会員12 名で仲良く活動しています(全員が、家族介護者の境遇を理解できる人たちです)。

【本会の目的】

本会の目的は、男性介護者問題の解決を通して、女性を含めた家族介護者が、たとえ家族介護を担ったとしても社会的に孤立せず自らの健康を保ちながら、仕事の継続ができ自己実現が目指せる社会支援体制をつくりあげることです。

【本会の発足経緯】

妻の介護が必要になったとき、私たちは奈良県に住んでいました。私は42歳、妻39歳、当時、2人の息子はまだ小学生。介護保険制度は始まっておらず、介護の専門職も育っていませんでした。そもそも、男性が介護を担うということ自体が社会的に想定されておらず、行政機関に相談に行っても「そんなに若いんだから自分でやりなさい」と相手にされませんでした。

妻の両親は既に死去しており、唯一いた妻の兄は、不治の病で闘病中。私は、富山県出身のため頼る身内が奈良県近辺におらず、私は妻の介護、小学生の息子たちの世話、食事づくりや自宅の清掃などの家事、そして、私自身の勤務を1人で担わざるを得ませんでした。

悪いことは重なるもので、2000年に入ってからのリストラブームで私の勤務先が大規模人員整理を行います。私は勤務先の将来に見切りをつけたことと、体調の悪化によって平成12年8月に退職しました(勤務先は、のちに企業再生支援機構の支援を受けることになります)。

自分自身の体調と家族内の状況を睨みながら、復職と離職を繰り返していた平成21年夏。京都市で行われた「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」というグループの集まりに参加。そこでみたのは、私と同様、家族の介護を担う大勢の男性たちでした。

彼らは口々に言います。

「自分が仕事に出ると、本人が一人になってしまう。仕事をやめるわけにはいかない。自分以外にたよれる人がいない。介護の費用にお金がかかる」

「仕事をしながら一人で面倒をみているため、生活にゆとりが感じられず、負担になっている」

「仕事をして1 人での介護なために、他にたのむ人がいない。デイサービスを利用しているが、送迎の時間と自分の就労状況との調整ができない」

「なかなか仕事の都合がつかず、月に一度の診察も行く事ができず、他の人に依頼する事も有る」

「徘徊があり目を離せないが自分にも仕事がある」

・・・・表現の違いこそあれ、皆、同じ内容の話をしていました。

家族の介護を担うことで仕事が継続できにくくなる?

介護者自身が健康に不安を抱える?

地域社会からの孤立を招く?

介護者の自己実現が保障されない(生活上の選択肢の少なさ)

         ↓

 こういうことが起きていて、1人の人間として尊重されているのか?

         ↓

私と同じ境遇の人が再び現れないように!介護を担っても安心して暮らせる社会を実現するため!

グループを立ち上げて組織的に活動しよう!積極的に政策にかかわっていこう!

このような経緯から、平成24年2月、男性介護者の会「みやび」立ち上げました。

【男性介護者問題とは】

男性介護者が抱える問題について、巷には「男性は家事に慣れていないから介護を担ったときに大変で、この点が男性介護者特有の問題だ」という言説があります。しかし、家事については最初は大変でも慣れてしまえばおしまいです。そんなことが問題ではありません。

上記の男性介護者たちの語りのように、仕事継続のための時間管理や心身の健康管理など、人が生きるうえで最低限のことで困難を抱えている。すなわち、1人の人間として基本的な権利が保障されていない。この点が、男性介護者問題の肝であり、立派な人権問題であるのです。

【本会の具体的な取り組み】

立ち上げからこれまでの取り組みは、本サイトに記してありますのでご覧ください。

【男性介護者を支援している人の役割】

①ニーズの確認を行う際、男性介護者と介護を受ける人が、幾十年の間、それまでどんな生活を営んできたかを、家族関係に着目して丁寧に聴き取ること。今、現在出現するニーズは、何十年間ともに生活してきたことをベースにでてきているのであるから、それまでの人生の歴史を把握することは重要です。

②男性介護者が趣味、余暇の時間が取れるようにすること(食事をして、睡眠をとってという最低限の生活ができればそれでいいというものではない)。

③男性介護者が介護にのめり込んでいるときは、介護量を減らすアドバイスをすること。つまり、本当に必要なこととそうでないことの見極めを行う。

④広報誌の発行や介護教室など情報提供の手段を始めたときは、情報の受け手の反応がわからなくても継続すること。

⑤電話は孤立防止に強い武器。

⑥介護終了者へサポートすること。

【男性介護者の役割】

①「介護を黙々とやっていれば、そのうち誰かが気づいてくれるだろう」ではうまくいかない。専門職など支援者に対して、自らの状況やなにをしてほしいのか(ニーズ)という点を論理的に言葉にして話すスキルを身につけること。そうしないと、周りの人は男性介護者の状況に気づかない、わからない。すべてがこの点から始まります。

②ケアマネジャーなどの専門職に怒鳴るのはタブー。

③積極的な行為を忘れず、新聞や広報誌等で介護に関する情報収集を怠らない。

【今後の取り組みと方向性】

男性介護者の会 「みやび」 を立ち上げて以降、家族介護する女性の会が皆無であることに気づき、あらたに活動を始めることにしまた。グループの名称は、家族を介護する女性の会“あゆみサークル”です。

私にとって男性介護者問題の解決を考えることは、それで完結するものではなく、あくまでも話の出発点。女性の就労率が高くなった今日、介護する女性の問題も深刻である。

私の活動が目指す点は、支援する側とされる側が相まって、女性を含めた家族介護者が、介護を担っても安心して暮らすことができる、ライフ・ワーク・ケアバランスの実現された社会で、それは少子、高齢化時代における街づくりの一環ととらえる。今後も、積極的に介護者支援のために力を注いでいきたい。

 

以上、2017年も元気いっぱい活動して参ります。

※ 2017年(平成29年)7月19日改訂(文責:平尾 隆)

プロフィール

団体名 男性介護者の会「みやび」 
事務局住所 〒939-1275富山県高岡市中田5121 
活動区分 市民活動団体 
代表者名 平尾 隆 
活動分野 保健、医療又は福祉の増進、男女共同参画社会の形成推進 
会員数 12名 
会員の募集状況 随時募集中 
会員応募の際の
問い合わせ先
携帯電話:080-5330-8880 メール:miyabi.dansei208@gmail.com。活動全般に関して遠慮なくお問い合わせください。研究者、院生、学部生、報道関係者からのお問い合わせ歓迎です。 
会の目的  男性介護者問題の解決を通して、女性を含めた家族介護者が、たとえ家族介護を担ったとしても社会的に孤立せず自らの健康を保ちながら、仕事の継続ができ自己実現が目指せる社会支援体制をつくりあげること。
 
活動状況 ※男女共同参画の視点から次の事業を行っています。
 (1)男性介護者同士が交流を深める集いの場をつくる事業
  【内容】高岡市の公共施設を中心に1か月半に1度の割合で男性介護者同士が集まり、日頃の悩みなどを語り合ったり、一時休暇をしたりして男性介護者の孤立を防ぐ場を形成していく活動を行う。
 (2)男性介護者問題の認知度を高める事業
  【内容】男性介護者やその家族、支える専門家が、同じ場に集って学習し、そこで得たものを社会全体に情報発信することによって男性介護者問題解決の足掛かりをつくる活動を行う。